私たちのエコキャップ収集活動

 エコキャップ(ペットボトルのふた)は地球環境という面では決して大きなものではありません。それよりも道端に投げ捨てられた空き缶やペットボトル、ビニールのゴミ袋など容量の大きなものが重要でしょう。もちろん私たちはそういう物も見つければ拾ってゴミ箱へ入れますし、ライオンズクラブでは清掃例会と言って定期的に一定の時間を割いてそういう活動をしています。ペットボトルの蓋は、神奈川県の女子高生の発言から始まって、エコキャップ推進協会が設立され、NPO法人として認可され世界の子供にワクチンをの呼びかけと被災地支援活動という事で、全国へその輪が広がりました。私たちも2010年頃から平良内科の職員と患者さんとで集め始め、第1回は集めたキャップをエコキャップ推進協会の関連業者に引き取りに来てもらう事から始まりました。45kgの浜松市指定のゴミ袋10袋に80sのキャップを集め、受領書とワクチン40人分になりましたという報告を頂きました。1kgはペットボトルキャップ400個に相当するようです。ところが2回目からエコキャップ推進協会が提携業者を1社に絞り、1袋432円の回収袋を購入しなければならなくなりました。今はアマゾンなどでも回収ボックスが6000円ぐらいで売られていますが、1袋に入るキャップは引き取り業者によって8円から最高80円、袋代の方が高いですよね。それって袋を売る詐欺じゃないでしょうか?エコキャップ推進協会についても良からぬうわさが多数あり、特に中立的客観的で信用できる「ウイキペディア」の記事を紹介したいと思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/エコキャップ運動

エコキャップ推進協会(Ecocap Movement)は、ペットボトルのキャップを回収し、その売却益を発展途上国にワクチンを寄贈する団体に寄付することを主目的とする特定非営利活動法人である。

経緯

神奈川県の女子高校生の「ペットボトルはリサイクルされるのに、キャップが捨てられるのはもったいない」との考えに始まる。2005年5月、これに神奈川県のNPO法人全国障害者福祉援護協会設立者の永田近が賛同、キャップの回収を呼び掛けた。設立当初はリサイクルを通じて環境・リサイクル意識を高めることが目的であったが、回収したキャップをリサイクル業者に売却することとなった。その売却益をどうするかを議論した結果、発展途上国の子どもたちのワクチン代にすることとした。

目的

協会の定款によれば、ペットボトルのキャップを回収することによって、焼却処分により発生する二酸化炭素を抑制し「地球環境を改善する」。併せて、再資源化による売却益を以て「国内外の子どもにワクチンを寄贈、貧困救済」「被災孤児等の救援」などに寄与することを目的としている。エコキャップ推進協会ならびにその協力団体は、ペットボトルのキャップをエコキャップと呼び、ワクチン代寄付までの一連の運動を、エコキャップ運動と呼んでいる。

しかしながら、ペットボトルのキャップを回収する輸送費が売却益を大幅に上回ってしまう。これに対して協会は、資源や環境や貧困に関心を持つ機会を提供することが目的であり、ワクチン代の寄付はその派生的活動であるとの見解を出している。

システム

2014年1月10日から、専用の回収袋を使ったエコキャップ配送サービスでキャップ収集を行っている。キャップ提供者が協会から20枚セット1,400円のエコキャップ専用袋を購入し、さらに一袋あたり430円の送料を西濃運輸に支払う。一袋当たりの負担は500円となる。回収されたキャップは、最寄りのエコステーション、エコファクトリーに送られ、後日協会から受領書が提供者に届く。

集めるキャップは、異臭防止のため軽く洗浄することが勧められている。イベントなどで塗装されたものはリサイクルができない。また、値札シールやキャンペーンのシール、セロハンテープ、ゴムのパッキングも先に除去する必要がある。

回収されたキャップは1kg当たり15円でリサイクル業者に売却され、うち10円が世界の子どもにワクチンを日本委員会(JCV)に寄付される。協会発足時からキャップ400個で1kgとしていたが、飲料メーカーによるキャップの軽量化が進んだため、2012年9月よりキャップ430個を1kgとした。

エコキャップ運動への批判

協会は活動の主目的に、キャップの焼却によって発生する二酸化炭素の抑制、地球環境の改善を挙げているが、収集されたキャップの輸送に関わる化石燃料の消費、リサイクルに必要となるエネルギー消費量の大きさから、本末転倒になっているとの批判がある。キャップ回収に関わる経費が売却費を上回るため、協会は「ワクチン代の寄付を目的とされる方は直接当該団体に寄付する」ことを勧めている。

キャップ売却費より高い諸経費

先述の通り、協会がエコキャップ専用袋を20枚1,400円で販売しており、これにキャップを詰めて協会に送付するのに送料が430円かかる。いずれも提供者負担であり、一袋当たりの負担額は500円となる。キャップが10kg入ったエコキャップ専用袋を一袋提供したときの売却費は150円、うちJCVへの寄付額は100円であり、これだけでも寄付額の5倍の経費がかかっている。さらに、JCVの活動費も差し引かれるため、ワクチンに換えられる金額はもっと少なくなる。
協賛する企業がプラスチック製のキャップ回収ボックスを販売しているが価格が5,000円以上であり、60Lサイズのものは6,500円である。

協会の分裂

2012年11月16日、全国障害者福祉援護協会及びエコキャップ推進協会の設立者で、同推進協会の専務理事兼事務局長であった永田近が急逝。まもなくして藤沢久美理事長が突然辞任し、矢部信司に交代した。この人事に対して全国障害者福祉援護協会側は反発、「この交代劇について、疑念と不信を持つに至りました」とサイト上で表明し、全国障害者福祉援護協会エコキャップ協会として分裂した。
サイトの編集権限は全国障害者福祉援護協会側が保持したため、エコキャップ推進協会側は2013年1月28日に新規サイトを立ち上げ、全国障害者福祉援護協会側への反論文を掲載した。全国障害者福祉援護協会側の旧サイトは、ほとんどが改訂中となっており、更新が止まっている状況である。
(以上、ウイキペディアより)

(現在17袋、159.15kg)

その時点で色々調べてFM静岡とイオンが無償で取次ぎをしてくれるということで近くのFM静岡にお願いする事にしました。しばらく溜まっていたので当然1回目より大量だったと思いますが、運搬をお願いした当時の事務長さんが事務職トップの人間にあるまじき、受取書を貰わないでただ「届けてきました」で帰ってきてしまって、重さも何もわかりませんでした。以後、これに懲りて当院の車いす用の体重計であらかじめ測って持っていくようにしています。3回目から遠州みみの里も会員に収集を呼びかけたくさん集めてくれるようになりました。業者も浜北の中部カレットが1s5円で引き取ってくれるという事でそこへ運んでいました。
第3回:80kg  400円
第4回:75s  375円
第5回:79s  375円
第6回:89s  450円
第7回:150s 750円
第8回:87s  435円
しかし、この会社も今年4月から、コロナ禍や社会情勢の変化でエコキャップの価格が急落したという理由で1kg1円という運ぶためのガソリン代にもならない事を言ってきました。この会社のホームページを紹介します。

http://www.chubu-cullet.jp/category/2019411.html
エコキャップ推進協会同様、奉仕活動はしているようですが、この引き取り金額では少し眉唾な面も感じましたのでまたいろいろ調べています。

第9回は95sでしたが、1s1円で95円でした。ここまでのお金はみみの里の仲間の工賃などに使ってもらってきました。

今のところ一番信用できそうなのは、「世界の子供にワクチンを日本委員会」という団体です。この団体は回収袋や回収ボックスを売ったりはしていません。主に提携業者に持ち込みで引き取ってもらい、お金を頂いてこの委員会に寄付するという仕組みの様です。残念ながら静岡県西部地区には提携業者が無く、県東部に偏っているようですので運搬に難があり、もう少し考える必要がありそうです。先日、みみの里とあゆむ会の土屋事務局長から連絡があり、磐田市の小学校で引き取って欲しいとの依頼があったという事で、この為にもしっかりした使い道を学校側へ伝えられるようにしなければいけません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AE%E5%AD%90%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AB%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%92%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
ウェブサイトhttps://www.jcv-jp.org/

また、この委員会の提携業者の引き取り価格は1s5円と10円ということですが、エコキャップ推進協会によると業者に1s15円で売却し、業者はそれを粉砕したチップやペレットにしたものを1s100円で販売しているらしいとの事。通常のポリエチレンやポリプロピレンの価格は1kgあたり216.5円から218.0円(日経商品指数:2011年5月末)とのことで業者がもうけ過ぎの疑いもあるようです。