今年2月8日(日)浜松駅前のフォルテ1Fを借り切って、外国人労働者医療援助基金創設チャリティバザールを開催しました。浜松市医師会有志を中心として、おそらく世界で初めてと思われる『市内の殆どすべての奉仕団体が参加』しての大イベントで、売り子としてご協力いただいた方が 202名、お客として来ていただいた方は約5000名にのぼると推定されました。厚く御礼申し上げます。 |
この事業のいきさつと今後についてかいつまんでご報告申し上げます。浜松市医師会で一昨年の夏、外国人労働者の医療の実態調査を行いました。その結果、言葉の問題も以外とトラブルは少なく、未払い、不払いも診療所レベルではわずかでしたが、保険診療が半数以下と少なく医療現場を預かる私たちの立場からすれば不安がありました。調査のすぐ後、昨年の4月から私は静岡県医師会理事を併任し、早速6月の関東甲信越静の衛生主管部局長・県医師会長合同協議会でこれを発表し、各県に現状報告をお願いしました。厚生省は、結果的に不法就労者を助ける制度は出来ないとの立場でしたし、日本医師会も実態がつかめていないのでデータ集積が先との発言でした。そこで私たちは、浜松と同様の調査を静岡県全域で実施し、この結果に基づいて9項目の要望事項をまとめました。現在、この要望事項を支持するという署名運動を展開中ですが、その中に民間のボランティア基金への公的補助をというのがあります。自分が作った草案に自分が押し出された格好で、これに向けて何かをやろうというのが今回のチャリティバザールの発端でした。大久保会長、新村副会長を始め浜松
市医師会の全面的なバックアップを得て、理事会で逐一経過を報告してご意見を伺いながら、かつ浜松市内の知り得る限りの奉仕団体に、診療の合間を縫って協力をお願いして回りました。診療を休んで行かないと会っていただけない会合もあり、開業医として大変に苦しい事もありましたが、この企画の成功には何と言っても中北薬品浜松支店の物心両面、社員一丸となった全面的な協力が大きな力となりました。
現時点での集計結果は、後援・協力団体毎に8コーナーに分かれて販売したバザーの売上金額、竹筒募金、後援団体、医療機関および個人から寄せられた協賛金、テレホンカード・商品券・図書券・ギフト券・ビール券・お年玉切手シート・ふるさと切手アルバムで総額約
500万円になりました。基金の創設には一千万円を目標としておりますので、続いて第二弾となる事業を模索中です。構想としては、まだほとんど夢のような段階ですが、浜松アリーナを全館借り切っての「国際交流フェスティバル」とし、こちらの部屋では各国の料理教室とか、またこちらの部屋では踊りのお稽古とか、外国のゲームコーナーとかあって、その中の目玉としてメインアリーナでコンサート、それも朝からずっと浜松交響楽団、医科大学のオーケストラとかプログラムが目白押し、マルシアさんや小椋佳さんにも来ていただき、演歌あり、フォークありの大イベントに出来ないかなと思い描いております。会費六千円位、五千名の参加なら一人千円分位が基金へ入れられ、あと500万円の目標達成となるという皮算用ですが、そういった方々と交渉するルートも持ち合わせていないのでどうなるかわかりません。なお、上記テレホンカード以下のものは引き続き受付中ですので、ご提供いただけるものがありましたらよろしくお願い致します。
また、署名のほうも現在まだ二千人足らずで、一万人を目標に6月末頃までもう少し続けたく、よろしくご協力賜りますようお願い申し上げます。ご協力いただける方へは署名の用紙をお送り致しますので、ご連絡をお待ちしております。