静岡県医師会報第1182号、平成9年1月1日発行

節目の年の新年のご挨拶

静岡県医師会理事 平良 章

 あけましておめでとうございます。景気を始めいろんなことが出口の見えないトンネルの中でもたつき、苦しんでいるような情況下で県理事として4度目の正月を迎えました。全くの素人が独学でパソコンに向かってわずか3カ月、パソコン通信ネットワークを開設し代表者・管理者におさまるなど無鉄砲のかぎりとは思いますが、医師会活動が一部の奇特な方々の奉仕的精神によってのみ支えられる時代は終わったと感じていたので、情報化を通して全員参加の体制づくりを模索するには一日も早く始めたかったのです。静岡県は東西に長すぎて集まるにも不便だし、誰でも役員を引き受けられる状況にありません。私自身、「もうこれ以上やれない」と思うことが多々あります。それに会員の意見を吸い上げるシステムがなくて、一部の役員だけで「〇〇はこう考える」などといっても説得力があるだろうかと疑問に思います。「何かメリットのある通信ネットになったら入れてもらうよ」と傍観者のようなことをおっしゃらずに是非一緒に知恵を絞って役に立つネットになるよう協力していただきたいと思います。浜松からスタートしますが早い機会に全県下に広げたい、医師会事業にして欲しい、日本全国に広がればもっと良いと思います。地域住民に対しても公衆衛生情報の提供や医療相談窓口の開設などの夢を持っています。パソコンに詳しい方々の指導が得られて私のような素人が大勢関心を持って参加していただけて、代表者が会長になり、管理者が情報調査担当理事になってはじめて成功といえると思います。どうかよろしくお願いいたします。

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