平成9年度の学校検尿集計がまとまりましたので、ご報告いたします。今後の児童・生徒の健康管理にご活用いただければ幸いです。
昨年、問題点として指摘しました小、中学校の二次検査の陽性者で精密検査を受診した方の割合が、小学校で82%、中学校で78%と依然として低く、一部の都市部、特に小学校では焼津市50%、御殿場市64%、沼津市70%、静岡市71%、中学校では焼津市53%、静岡市58%、沼津市65%で精密検査の非受診者が多い傾向にあります。集計の方法なども含めて再検討が必要かも知れません。
昨年11月の定例理事会に於いて、昭和47年7月制定の静岡県医師会学校医会規程を今年度で廃止し、平成10年度からは発展的に静岡県医師会学校保健部会として再出発することとなりました。これは学校医だけでなく、学校保健に関わるすべての会員を網羅した組織にしたいという基本理念に基づくものであります。その中に部会内委員会として腎臓検診委員会も設置されることとなりましたので、次年度からは専門家集団でさらに深く検討がなされ、学校保健の向上に寄与することを願っております。