静岡県医師会報(平成7年9月1日号、第1150号)
暑い。冷夏なんてうそっぱちである。また来年も花粉が沢山飛ぶのかと思うと、今年初めてスギとイネ科の花粉症になってしまった私にはもう地獄である。事務局の花粉症友の会の諸君に情報調査担当理事としてパソコンの勉強を、とそそのかされて?すっかりはまってしまったのか今やまるでパソコンオタク。商用通信ネットのニフティサーブに入会し、まだ仮ID、仮パスワードの段階なのに毎日朝5時前に目が覚めて1時間はパソコンに向かい、診療時間中でも暇な時間帯はパソコン、全くの独学なのでつまるととりあえず通信を終了し、いろいろ本を読み漁るといった状態。おかげで夜も早く帰らなくてはと焦るし、明けても暮れてもパソコン。彼女にふられたつらさから逃れるためにパソコンにのめりこんでいるのではとすら思える風情である。それもこれも厚生省からの情報、日本医師会からの情報をリアルタイムに欲しいという願望と、静岡県医師会からリアルタイムに情報発信できるようにしたいという願いからだが厚生省と日本医師会は未だにそういう情報発信はしていないことを知りがっかりしている所である。私自身の知識がまだまだお粗末で一体いつになるかわか
らないが、なんとか厚生省や日本医師会より先に静岡県医師会からの情報発信が出来るようにしたいというのが当面の私の目標である。
前置きが長くなりすぎたが、今号のとびらのことばには私の尊敬する村上先生の「薬剤適正使用の周辺」の原稿をいただいた。先日の中部医師会連合の社会保険特別委員会で私も現状の診療報酬の改善要求も大切だが、こうした中医協診療報酬基本問題小委員会の論点メモにあるような正にこれからどうするかといったようなホットな問題もこの会で議論しようではないかと発言した。医薬分業に対してもなりゆきまかせではなく反対ならストライキなど徹底的な反対運動をやって貰いたい、たとえ消極的にでも賛成、もしくは容認の方向で行くのなら、「ここをこうして貰わないと困るんだ」ということをきちんと発言し、患者さんにとってもまた医療機関にとっても良い方向での医薬分業を模索して行くべきではないかと思う。