静岡県医師会報、平成6年4月1日発行

静岡県医師会理事・再任のご挨拶

静岡県医師会理事・平良 章

 はからずも県医師会理事2期目を拝命することとなりました。引き続きよろしくご指導、ご鞭撻をいただけますようお願い申し上げます。 振り返ってみると、少産化と高齢化時代の医療費節減策の為に病院から患者を追い出し、マッチ箱の住宅事情を無視して在宅にシフトした医療政策、国民の安上がりの健康を目指して医師の健康を無視した“かかりつけ医”の点数化、医療費抑制の為の保険医の更新制を目論み、それを医師の生涯教育とドッキングさせる問題など医師会が流れに棹さす強い力を持たなければと感じた2年間でした。それは5−10年後にさらに大きな山場をむかえるのではないかと思っています。その時、私たちはどこで、どういう立場でそれに立ちむかえるのか、ひとりひとりが今から考えて行動して行く必要があると思います。

 個人的にはこの2年間の大きな変化は、殆ど目立たなかった老眼が顕在化し、そろそろ老眼鏡が欲しくなって来たこと、これはワープロとのにらめっこのし過ぎが原因だと思っています。患者さんの数はそう変わりませんでした。今後とも自分を頼ってくる患者さんを第一に、医師会活動を第二に、社会奉仕活動を第三にという線を崩さず、医師会活動の為にどうしてもオフィスを留守にしなければならないときは代診の先生をお願いしてしのいで行きたいと思います。静岡県医師会理事になってよかったこと:この2年間で得た最大の財産は多くの立派な方々とお近づきになれたことだと思います。次の2年間は不安が一杯ですが、そうした“めぐりあい”だけを楽しみに頑張ってみたいと思います。よろしくお願い致します。


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