チャリティゴルフ10年

L.平良 章

 チャリティゴルフはひょんな事から始まった。現在地に内科のオフィスを構えてもうすぐ1年になろうかという初夏のある日、ゴルフの好きな患者が「先生、1周年記念コンペをやろうよ。」と言い出した。ゴルフを始めて間もない私はそれが後々こんなのっぴきならぬ大事業になる事など知る由もなく「よし、やろう」と早速決めてしまった。そして、暑い8月、第一回。その3ケ月後に浜松リバティライオンズクラブへ入会したのがさらに運の尽きで、以来、延々と10回ものチャリティゴルフを主催する事となり、合計金額はついに400万円を突破する事となった。ACT先はスポンサーの斎藤ライオンの発案で交通遺児の育英資金を中心に始まり、その後こども園、ねむの木学園、雲仙普賢岳義援金ときて、今年は医師会を中心とした「外国人労働者医療費援助基金」創設チャリティバザールに情熱を注いでいる。

 その間、浜松市医師会理事として5年、外国人の医療の問題に関わり、今年からはさらに静岡県医師会理事を併任し、ライオンズどころではなくなってしまった。そこでも次々にいろんな事を言ったりやったりするので新風というより厄介な台風のようである。もともとはこっそりやるのが好きで、10回のチャリティゴルフの収益金も売名行為と取られるのが嫌で全て所属の浜松リバティライオンズクラブを通してACTして来たおかげでまだ一度も新聞に載る事もなく目立たないようにうまくやって来たつもりである。ただ、今回のバザールは医師会主催では社団法人の定款にふれるかもしれないという危惧が出て、実行委員会を組織してやるという事になったので、どうしても矢面に立たざるを得なくなってしまった。しかし同時にこのことから、浜松市医師会がジョイントの役割を果たして浜松市内の全ての奉仕団体、8ライオンズクラブ、6ロータリークラブ、JC、ソロプチミストなどが一堂に会して一つの目的に向かって奉仕活動を行うという画期的な試みが成功するかもしれないという極めてエキサイティングな状況に直面している。

 この事業を成功させるために私自身はできるだけ自分自身 がライオンであるという色を出さずに全ての団体をまとめていかなくてはならないと思う。この事業をなんとか全国に広げたい。ライオンズもロータリーも奉仕団体なのだからメンツにこだわって一緒にいろいろやれないのは不幸な事だと思うし、たとえライオンズから離れてでも本来の「地域社会に対する奉仕」という共通の目的のために全ての奉仕団体を束ねる仕事が出来ればいいなと願っている。浜松リバティライオンズクラブは、今回の医師会のチャリティバザールではなんとしても私の所属クラブとして中心的な役割を果たしていただきたいものだと期待もし、また自分のこのクラブにおける存在意義の有無をかける思いの昨今である。


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