静岡県医師会報第1214号、平成10年5月1日発行

編集後記

 今号から今年度新しく郡市医師会の会長に就任された方、続いて新しく静岡県医師会の役員になられた方の順で「とびらのことば」の執筆をお願いしてまいります。熱海市、沼津、富士宮市、静岡市、島田市、浜名の6郡市医師会の会長さんが交代され、県医師会では理事2名、監事2名と副議長が交代されました。女性役員の増加が期待されておりますが、伊東市の松島副会長ほか三島市、焼津市2名、磐周、浜北市と5名の理事が誕生しております。県医師会へも各種委員会委員としてお力をお貸しいただければ幸いです。

 先日、一日代診を頼んで福岡で行われた日本内科学会総会・後援会へ出席してきました。最近忙しく、ここ2年ばかり日本内科学会と、日本消化器病学会の認定更新のための指定学会や教育講演会へ出掛けることができなかったため、更新が危うくなってしまったからです。木曜日の理事会を終えて、その足でひかりに乗り、新大阪駅前のホテルへ泊、翌朝6時ののぞみで福岡へ向かいました。医原性疾患や新興・再興感染症などわかりやすく、興味深く聞きました。特にがん情報ネットワークの話は、私たちが現在準備中のホームページ会員専用ページの会議室「症例検討会」とそっくりでびっくりしました。それにもまして昨今の学会は認定医制度のおかげで参加者はいっぱい、参加費も潤沢に集まりウハウハ状態です。

 私は、終身免許であったはずの小型船舶操縦士の免許が突然5年間の期限付きになり、5年に一度更新のための講習を受けなければならなくなった経験をしていますので、いつ医師免許がそうならないとも限らないという危惧を密かに持っておりますが、万が一そうなったら、ぜひ日本医師会が受託して、内科学会の認定更新のようにやって欲しいと思います。そうすれば生涯教育の申告率はもちろん医師会の組織率も100%、会費も減らせるかも知れません。

 誤解のないように申し添えておきたいのですが、私は医師免許が期限付きになるのには断固反対の立場です。しかし、そういうことも密かに検討しておくべきだろうと思っています。

(平成10年4月12日 平良 章 記)

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