静岡県医師会報(平成10年8月15日号・第1221号)

編集後記

 広報担当主任理事の菅ヶ谷先生の健康上の事情で編集当番が4回に1回(2ヶ月に1回)から3回に1回と少し早くなり、若干せわしくなりました。思い起こせば、私が突如支払基金の審査委員に指名された6年前、私が広報から外れることになり、ほかの3人の理事の先生方に1年間、同じようなお願いをしたことがありました。回復もすこぶる順調と聞いておりますので、復帰は早いと思いますが、無理をなさらずにしっかり体調を整えていただきたいと念願しております。

その6年前、同じ理由で日本医師会・医師会病院臨床検査センター等検討委員会委員も吉永副会長と交代し、審査に時間を割きましたが、今年、はからずも再び、今度は乳幼児保健検討委員会という日医の委員会委員を引き受けることになりました。同時に手引き書となる単行本の改訂のための小委員会委員にも指名され、小児科の専門医に混じってただ一人専門外で苦労しています。
関連して、郡市医師会だよりで、庵原郡の川上先生に「学校保健室は今」と題してご寄稿いただきました。私も静岡県教育委員会の不登校児対策などを協議する「チャレンジ教室推進協議会」の委員として、そうした問題に取り組みましたが、教育現場と医師会との連携はまだまだ悪く、視点もずれているように感じます。静岡県医師会は、学校医会を改編し、学校保健に関わるすべての会員を網羅する組織として、学校保健部会を発足させたところですので、精神保健委員会をはじめとする6つの小委員会でこうした垣根を取り払う努力をしていきたいと考えています。

メインの「とびらのことば」は、新任とはいっても郡市医師会長歴の長いベテランの岡田理事に地域医療支援病院について、実情と将来展望を語っていただきました。全くその通りですが、私が前記日医医師会病院の委員会で、医師会病院で一般外来をやるかどうかの討議の際、「病院は入院、外来は開業医という最も理想的な機能分担が実現している医師会病院の現状を後退させたくない、むしろすべての病院を完全紹介外来制にするよう主張していきたい」と発言したときは、なんだか白い目を感じたものでした。私が非常勤副院長を務める県西部浜松医療センターも、当然これを目指して基盤整備を進めて参りますが、現時点ではクリアしなければならない問題が多く、手を挙げるに至らないのは残念です。

女医会からは、静岡県女医会会長でもあられる熱海の竹内静香先生に「女医会について」と題してご寄稿いただきました。静岡県も坂本副知事が来られてから、医師会から県へ出している各種委員会の委員に女性を含めるよう要請されておりますが、郡市医師会でもまだ女性の理事は少ないのが現状です。ぜひ積極的な参加をお願いしたいと思います。私もまだ医学生になったばかりの娘に「おまえはお父さんの子だから、そのうち女性の医師会長にでもなってもらいたい」などと言ってひんしゅくを買って?います。県医師会にもぜひ、女性枠を作ってでもどなたか出ていただく方法はないでしょうか。

 (平成10年7月30日 平良 章 記)

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